理念と価値観
誰が何を決めるか、
それが明確な会社は強い
ガバナンスとは統制の道具ではありません。意思決定の責任を明確にすることで、人が動きやすくなる仕組みです。私たちはそう考えています。
ホームへ戻る私たちが立っている場所
Kaname Officeは、非上場会社のガバナンスと株主関係に特化した専門事務所です。設立の経緯や株主構成がどうあれ、会社が意思決定の仕組みを整えることには価値があると考えています。
私たちが取り組む仕事は地味に見えるかもしれません。権限表を作ること、議事録を正確に書くこと、株主間の取り決めを言葉にすること。しかしこれらの作業は、後になって会社を守ることがあります。
私たちの仕事は「整える」ことです。問題を大きく語ることでも、救いを約束することでもありません。
私たちが目指していること
すべての会社が、自分たちのガバナンス構造を理解した上で経営できること。株主と経営者と取締役会の間に、暗黙の了解ではなく明文化された取り決めがあること。
これが達成されると、意思決定が速くなります。誰が何を承認するかで迷う時間が減り、記録が整っているため後の検証が容易になります。ガバナンスは制約ではなく、動きやすくするための枠組みだと私たちは考えています。
私たちが信じていること
01
書面にすることの力
口頭での合意は、当事者の記憶が一致している間だけ機能します。書面にすることで、時間が経っても、担当者が変わっても、同じ理解が維持されます。これは信頼を損なうことではなく、信頼を形にすることです。
02
手続の正確さは守りになる
通知の内容、決議の方式、議事録の形式。これらは些細に見えますが、後になって決議の有効性が問われた時、正確に行われた手続が会社を守ります。
03
終わりのある関与を選ぶ
専門家への依存を長く続けることが、必ずしも依頼者にとって良いわけではありません。私たちは、関与が終わった後も依頼者が自分で判断できるよう、理屈と書面を残すことを重視します。
04
問題が起きる前に整える
株主間の紛争や手続上の瑕疵は、多くの場合、事前に整えておけば避けられたものです。危機が起きてから対応するより、静かな時期に構造を見直すことの方が、費用も労力も少なくて済みます。
理念を仕事に反映させる
信念を掲げるだけでは意味がありません。私たちがどのように仕事をしているかを、具体的に示します。
費用を事前に示す
各サービスの費用は、依頼の前に明確にしています。追加費用が発生する場合は事前にお知らせします。
成果物を書面で残す
すべてのサービスに、後から参照できる書面が含まれています。口頭での説明だけで終わることはしません。
できないことを伝える
Kaname Officeが対応できない範囲があれば、それを明確にします。範囲外のことに対応するふりをしません。
期間を守る
各サービスに設定された期間内に成果物を提供します。期間が変わる場合は、早い段階でお伝えします。
会社は人が動かしている
ガバナンスの書類を整えることは、規則のためではありません。会社の中で働く人が、誰に何を相談すればいいかを知り、どのプロセスを踏めば意思決定が通るかを理解できるようにするためです。
私たちは、依頼者が自分の会社の仕組みを理解できることを目標にしています。書類を受け取るだけでなく、その内容を説明するセッションを各サービスに含めているのは、そのためです。
依頼者に伝えていること
- —整備の結果何が変わるかを最初に確認する
- —専門用語は使うが、必ず平易な言葉で補足する
- —未解決のままにした論点は、書面で明示する
- —依頼者が納得していない方向には進まない
変えることと、変えないこと
Kaname Officeは、特定の方法が唯一正しいという立場を取りません。ガバナンスの形は会社によって異なります。重要なのは、その会社の実情に合った仕組みが整っているかどうかです。
一方で、手続の正確さという点では妥協しません。通知に必要な事項が欠けていれば指摘します。決議の方式が誤っていれば、その影響を説明します。
改善のための改善ではなく、必要なところに手を入れることを考えています。
誠実さと透明性について
費用の透明性
各サービスの費用は事前に公開されています。問い合わせの段階で費用が変わることはありません。
範囲の明確さ
各サービスに含まれるものと含まれないものを、最初から明確にしています。後から「その件は別費用になります」とならないようにしています。
限界の開示
Kaname Officeが対応できる領域には限りがあります。それを超える場合は、適切な専門家をご案内します。
一緒に考えるということ
私たちは、答えを持ち込むのではなく、依頼者と一緒に考えることを仕事の中心に置いています。取締役会や株主との議論セッションをサービスに含めているのは、私たちの考えを押し付けるためではなく、会社の実情に合った答えを見つけるためです。
株主間の取り決めでは、当事者間で意見が分かれることがあります。そうした論点を無理に解決しようとするのではなく、どこが未解決のままかを書面で示すことも、私たちの仕事の一部です。
長く使えるものを残す
今日整えたガバナンスの書類は、五年後に役立つことがあります。今日作成した議事録は、十年後に引用されることがあります。私たちはそのことを念頭に置いて書類を作ります。
急ぎの仕事でも、後から読んで意味が通る形式で作ることを優先します。
長期的な視点から考えていること
- —担当者が変わっても理解できる書面を残す
- —数年後の見直しを見越した権限表の設計
- —将来の株主変更に備えた契約条項の整備
- —記録の保存期間を意識した議事録の形式
この理念が、依頼者にとって何を意味するか
Kaname Officeに依頼するということは、特定の課題に対して期間と費用が定まった専門的な支援を受けることです。私たちが手を引いた後も、依頼者の手元に書面と理解が残ります。
私たちは、依頼者が将来、同じ課題に直面したとき、自分たちで判断できるようになることを望んでいます。それが繰り返し依頼されることよりも、大切なことだと考えています。
誠実に、透明に、必要な範囲で。それが私たちの姿勢です。